先日、2021年の日経MJヒット商品番付の発表がありましたが、目を引いたのが上位の東小結に「ゴルフ」がランク付けされていたことです。
参考までに東の横綱は「Z世代」、西の横綱は「二刀流」です。
紐解いてみますと、
松山英樹選手がマスターズ・トーナメントで優勝して注目を集めたゴルフ。密になりにくく、友人同士で楽しめるレジャーとして若者の間でも人気となった。経済産業省によると、9月のゴルフ場の利用者数は前年同月比で5%増の約99万人だった。ユナイテッドアローズがゴルフウエアの商品ラインアップを立ち上げるなど、関連市場も盛り上がりを見せる。
また先月には「アコーディア・ゴルフ・グループ」の4000億円規模の買収もニュースになっていました。
アコーディアに様々なファンドが集まってきたのは、「ゴルフ場最大手」が持つ資産価値にある。一定のキャッシュが比較的安定して入ってくるのに加え、広大なゴルフ場や練習場を不動産開発に活用するという選択肢もある。実際に入札に参加したファンドの中には、アコーディアの保有施設の一部を更地に戻し、上に太陽光発電設備や物流施設、データセンターなどを建設する可能性を探ったところもあるようだ。
フォートレスが強気の価格を示せたのは、同社が国内有数のホテル事業者であることが大きい。同社は「マイステイズ」などのブランド名で全国でホテルを運営しており、契約中も含めるとこれまで取得したホテルは約160カ所にのぼる。ホテルとゴルフ場と一体で集客すれば、競合他社との違いを出せる。
ややもすると昭和のイメージが先行しがちなゴルフですが、コロナ禍も相まってプレー層や不動産としての活用法にも幅の広がりが出始めており、大谷選手の「二刀流」ではありませんが、新しい利用層がスポーツとしてだけではなく総合レジャーとして新たなイメージを形づくっていくのかもしれません。
そういえば街角景気的にも先日取引先と行ったゴルフ場でのキャディー談として、今年の秋は平日もほぼ予約で埋まっておりかなり忙しいとのことでした。