数年前から気になっていた都心マンション相場に関連した記事がありました。
要旨としては、
コロナ下のテレワーク浸透で、都心に住む人々の「郊外シフト」が起きた。その一方、世界から集まるマネーは都市の中心へと押し寄せ、都心物件の価格を押し上げている。相場上昇の背景にあるのは、金融緩和が生んだ余剰マネーの流入だ。海外投資家は安定した利回りを稼げ、世界的に見て割安な日本の優良賃貸マンションに資金を振り向けつつある。
「コロナが収束すれば経済活動の再開を受け富裕層マネーが活発になり、都心のマンション人気に拍車がかかる可能性がある」と指摘する。今後も都市部マンションへのマネー流入は続くのか。人工知能(AI)による将来価格予想を通じ、K字化するマンション市況の未来を探った。
東京・都心5区では、値上がり予想マンションの割合は物件数ベースで18.2%を占めた。都心に近いほど底堅く、千代田区では35.3%が3年後にかけて値上がりする見込みだ。池袋エリアなど再開発が進む地域の人気も高く、個別では2%前後の上昇予想となっている物件も少なくない。
金融緩和による余剰マネーは価格上昇が見込まれる都心マンションには向かい、実需中心の郊外マンションは立地が悪ければ苦戦するという二極化(K字化)となっており、それは米国のテーパリング・日経平均の10%下落を踏まえたAIによる3年後の価格でも予想されるとのこと。
大手不動産会社のブランド力・東京都心不動産へのインフレ期待など様々な要因があると思いますが、業界の1種単価による計算では追い付かないマーケットとなっており、相場の難しさを感じますね。