メジャーな不動産サイトである「健美家」に目を引くニュースがありました。
要旨として、
今回の調査では、ミレニアル世代のマンション購入時の情報収集において、SNSが主流となっていることが判明した。内覧のためにマンションギャラリーへ足を運ぶことが通例になってはいるものの、コロナ禍によってマンション購入時の説明もオンライン化に切り替わったケースも多く、わざわざ足を運びたくないという本音が垣間見える結果となった。
人生において大きな買い物となるマンション購入も、内覧自体がVR化するなど、時代の流れに合わせ購入のプロセスがより簡便なものへと変化していくと予想される。事業者としても購入者としても、新たな価値観や生活様式に対応したメディアや技術、サービスを柔軟に取り入れることが、時代に合ったスムーズな購買行動につながりそうだ。
ミレニアル世代がマンション購入時、最も参考にしたのは「Twitter」70.3% 他、SNSやブログの情報と回答|不動産投資の健美家 (kenbiya.com)
大きな買い物であるマンション購入までのプロセスが以前のように汗をかいて物件やその周辺を見に行き、情報誌を読み込むスタイルではなく、SNS等からの情報を参考にするスタイルというのは、便利さは勿論ですが、パソコンやスマホに慣れITリテラシーも高く且つSNS上での繋がりや共感を重視するこの世代の特徴なのでしょうね。
購入までの流れとしては、ハード側面は物件周辺をグーグルマップ、マンション内はYouTube等、ソフト側面は検討者や居住者のブログ・Twitter・YouTube、金融側面はローンシミュレーションや事前審査をHPにて、といった流れでしょうか。確かにスマホで情報収集は完結できますね。ミレニアム世代は情報リテラシーも高いのでスマホの画面から3D的に想像できる力も相当程度備わっているのかもしれません。
業界に携わる側としては情報提供を紙ベースではなくデータに切り替える、マンションギャラリーへのアクセスをオンラインで可能にするといった利便性を向上させるのは当然として、情報提供の早さ(優良情報をいち早く)、情報の真贋を見抜く力、購入後の人生設計へのコンサル力などSNS等で収集された情報や業界内情報を抽象化や具体化し纏める能力がより問われていくように思います。